勉強会、活動報告等
- 第10回HSC勉強会 開催報告 2024年4月20日
- 今回は保護者18名、支援者2名、学生5名、当事者1名の計26名にご参加いただきました。
お忙しいなか皆さんご参加ありがとうございます。

今回はHSP当事者として、主催の松井から自分自身の子どもの頃の特徴、日常生活や学校生活で苦労したこと、家族の対応で困ったこと・良かったこと、社会生活を営む上での繊細さとの付き合い方をお話させていただきました。
HSPの特徴はいろいろありますが、子どもの頃と思春期以降では本人の困り感が異なると感じています。
子どもの頃(HSC)の特徴で最も強く出ていたのは「過剰に刺激を受けやすい」という敏感さです。
私は首がチクチクするためセーターが着れませんでしたし、人の大きな声や周囲の雑音が苦手でした。
履き心地が変わるのが嫌でボロボロになるまで同じ靴を履き続けていました。
感覚刺激に対する敏感さが強く出ていたと思います。
次に強く現れていた特徴が、「共感性が強く動揺しやすい」ことでした。
映画やアニメで登場人物が窮地に陥るようなシーンは見ることができず、部屋から飛び出していました。
また、親に怒られたり、先生から少し注意されただけで涙が出ていました。
とにかく「よく泣く」と言われていました。
一方、思春期以降は深く考えてしまう特徴が、対人関係において繊細さとして現れていると感じています。
HSC、HSPの特性を持つ人が生きやすくなる一つの方法は、自分の特性を受け入れることだと思います。
受け入れるというのは、自分の特性を否定して無理に周りと合わせることではなく、自分の特性とうまく付き合っていくことだと思います。
その付き合い方をたくさんの人達と共有できれば良いと思っています。
子どもがHSCでも何となると思っていただけると嬉しいです。
後半はグループトークを行いました。
今回は2名の先生にファシリテーターとしてご協力いただきました。
神戸教育短期大学 中塚志麻先生
福岡女学院看護大学 児玉豊彦先生
今回は保護者の方もHSPで、子どももHSCの特徴を持っていて、子どもにどう関われば良いか、というお話がありました。
また、学校や園の先生に子どものことをどのようにして理解してもらうか、先生方とのやり取りについても話がありました。
次回は2024年7月20日(土)を予定しています。
学生に話してもらうのと、実際にHSCの特徴を持つ子どもを育てていらっしゃる保護者にお話していただこうかと考えています。
学校の先生に学校での関わりについてもお話していただきたいとも思っています。
2か月前を目途に募集案内をアップしますので、ご興味のある方はご参加ください。
松井学洋
- 第9回HSC勉強会 開催報告 2024年1月27日
- 今回は保護者14名、支援者(学校教員、保育職等)2名、当事者2名の計18名にご参加いただきました。お忙しいなか皆さんご参加ありがとうございます。

今回はHSP当事者の学生2名から、子どもの頃の特徴と認識したきっかけ、日常生活で苦労したこと、学校生活で苦労したこと、保護者や先生の対応で困ったこと良かったこと、当事者、保護者に伝えたいことを話してもらいました。
二人とも音に敏感であること、人混みが苦手なこと、些細なことに傷つきやすいこと、新しい場所や環境に慣れるまで時間がかかることを話してくれました。
特に学校には行こうと思えるまで2か月かかったという話があり、6月から登校できたとのことでした。
学校での人間関係のしんどさ、別室登校の話、集団で気を遣うこと、つらい記憶もあるなかで一生懸命話をしてくれる姿を見て胸が熱くなりました。
大人の対応で大切なのは、HSCが抱える不安やつらさを否定するのではなく、共感して受け止めることだと思います。
今回の話のなかで、学校の先生が仲の良い友達をグループにしてくれたことや、不安な気持ち受け止めてくれたことが良かったと言っていました。
また、両親が学校を休みたいときは休んでいいよと行ってくれたとも話していました。
このような対応を聞くと「甘やかしている」「我慢できるようにならないと将来苦労する」と大人は考えがちですが、HSCにとっては重要な「支援」だという認識が大切だと思います。
一生懸命自分の経験を話すことができる学生を見ていると、強くそう思います。
また、HSCの特性は生きていく上できっと活かせること、周りの人に頼ることが大切であることをメッセージとして話してくれました。
今回話をしてくれたお二人には心から感謝しています。
後半はグループトークを行いました。
今回も3名の先生にファシリテーターとしてご協力いただきました。
神戸教育短期大学 中塚志麻先生
福岡女学院看護大学 児玉豊彦先生
はぐむのあかりクリニック心理室 公認心理師 兒玉幸子先生
繊細な子どもへの親としての関わり方、子どもが訴える不安にどこまで寄り添い、どう声をかければ良いか、学校の先生にどのように理解を求めて行けばよいかなどが話題に挙がりました。
うまくいったこと、うまくいかなかったことも、全てが保護者の方々の経験になります。
その経験を共有し合えたらいいですね。
HSCの子育てで悩んでいる方がいらっしゃれば、どうぞ気軽に参加してください。
次回は2024年4月20日(土)を予定しています。
HSCの理解と支援をテーマに私自身のHSPの特徴と特性との付き合い方をお話してみようかなと考えています。
2か月前を目途に募集案内をアップしますので、ご興味のある方はご参加ください。
松井学洋
- 第8回HSC勉強会 開催報告 2023年10月7日
- 今回は保護者15名、支援者(学校教員、保育職等)9名、学生4名、その他2名の計30名にご参加いただきました。
たくさんのご参加ありがとうございます。

今回はいつもファシリテーターでご協力いただいているはぐむのあかりクリニック心理室公認心理師の兒玉幸子先生に「ちょっとした変化が苦手な子と家族の支援」のテーマでご講演いただきました。
子どもの内面は子ども自身もわからないことが多く、何が不安なのか、何が心配なのか聞いても答えが返ってこないことが多いです。
今回、子どもの言動には、様々な要因が重なり合って表現されていることをわかりやすく示していただき、改めて子どもの内面の理解が深まりました。
とても優しい語り方で、きっと普段からこのような受容的な姿勢で子どもと接しておられるのだろうなあと思いました。
また、最後に子ども向けのマインドフルネスと認知行動療法の本をご紹介いただきました。
こちらでも紹介させていただきます。
子どものためのマインドフルネス キラ・ウィリー著
だいじょうぶ 自分でできる心配の追い払い方ワークブック ドーン・ヒューブナー著
テキスト全部やることを目標にするのではなく、1日1ページで良いので、じっくり、ゆっくりするのが大切とのことです。
このような情報も大変貴重でありがたかったです。
先生のような存在が近くにいらっしゃればありがたいなあと、感じた方は多かったのではないでしょうか。
兒玉先生、ありがとうございました。
後半はグルーブトークを行いました。
今回も兒玉先生を含めて3名の先生にファシリテーターとして入っていただきました。
神戸教育短期大学 中塚志麻先生
福岡女学院看護大学 児玉豊彦先生
我が家にとって第3の居場所、子どもや自分自身のストレス対処法について話しました。
第3の居場所は子どもだけでなく親にとってもなのですが、これがなかなか出てこないです。
居場所を探しているところと回答した人も多かったです。
祖父母だったり、塾だったり、フリースクールが該当するという声もありました。
またストレス対処法も子どもに関してはゲーム、友達と遊ぶ。自分自身ではドラマ、散歩、寝ることなど身近なことを皆さん挙げていました。
ストレスへの向き合い方は人それぞれだし、子どもにとってのストレス対処法を親が知ることは、子どもにとって家が安心できる場所となるためには重要なことではないかと思いました。
今回の勉強会でも感じましたが、参加者に共通しているのは子どもを理解したいという気持ちだと思います。
単純な言葉ですが、難しい言葉です。
この勉強会が子どもの理解につながる一助となれば幸いです。
次回は1月27日(土)10-12時に開催予定です。
当事者の学生に話をしてもらおうと思っています。
ご興味のある方は是非ご参加ください。
松井学洋
- 第7回HSC勉強会 開催報告 2023年7月30日
- 今回は保護者14名、支援者(学校教員、福祉関係者等)6名、学生3名の計23名にご参加いただきました。
日曜日にも関わらず、皆さんご参加ありがとうございます。

今回は不登校や保健室登校を経験したHSP当事者の学生から、当時の体験についてお話を聞き、私達に必要な関わりについて話し合いました。
当事者2名のお話は、本当に心に響く内容で、保護者として支援者として深く考えさせられました。
学校生活、友達関係、部活、保護者や先生とのやり取りなど、辛いこともたくさんあったなかで、それでも前向きに話をしてくれている姿に胸が熱くなりました。
子どもはいつでも一所懸命なのだということ、周りを心配させたくなくて悩んでいることを言えないこと、子どもの不安や困り感を大人が否定せずに受け止め、理解することが何よりも大切だと改めて感じました。
「休みたいと言ったら心が回復するまで休んでいいと言ってくれた」、「しんどかったらやめていい、しんどかったらここにいればいい」という関わりがやはり重要なのだと思います。
敏感で繊細な自分を否定せずに受け入れてくる存在や居場所が、HSCにとっては必要で、それが家庭であり、園であり、学校ではないでしょうか。
その経験が自分の特性と向き合っていくことにつながるのだと思います。
後半はグループトークを行いました。
今回も3名の先生にファシリテーターとしてご協力いただきました。
神戸教育短期大学 中塚志麻先生
福岡女学院看護大学 児玉豊彦先生
はぐむのあかりクリニック心理室 公認心理師 兒玉幸子先生
今回は学校関係者の参加も多く、敏感な子ども達に教員としてどのように関われば良いか、皆さん考えておられました。
また、保護者も子どものことを心配すればするほど悩むものだと思います。
「こうなって欲しい」、「これができないと困る」と焦ります。
ですが、本人のペースとやり方で、ゆっくりでも構わないのだと思います。
保護者へのメッセージとして、「不安や悩みを全てを受け入れてくれたら安心する」、「意思を尊重してくれたことが嬉しい」ことを話してくれました。
それがHSCの子ども達が望んでいることなのだと思います。
毎回、立派に話す学生の話を聞くと胸が熱くなりますし、何より自分の子育ては間違ってないのかなと、少し安心します。
そう思う参加者は多いのではないでしょうか。
次回は10月7日(土)を予定しています。
いつもファシリテーターでご参加いただいている公認心理士の兒玉幸子先生に、北九州市での不登校の子どもとご家族への支援についてお話していただきます。
松井学洋
- 第6回HSC勉強会 開催報告 2023年4月29日
- 2023年4月29日に第6回HSC勉強会を開催しました。
今回は保護者26名、支援者(学校教員、福祉関係者等)8名、学生4名、その他1名の計39名にご参加いただきました。
休日にも関わらず、ありがとうございます。

年度初めでしたので、最初に松井からHSCの理解と支援について、簡単にお話をさせていただきました。
私自身、人の敏感さとは何かについて勉強中で、その点についてお話させていただきました。
参加者の皆さんとシェアしたかった、という気持ちの方が強かったかもしれません。
次に、HSC当事者の学生に自身の特徴や学校生活、保護者の関わりについて話をしてもらいました。
HSPのチェックリストのほぼ全てが当てはまること、先のことが心配で不安になりやすいことを話してくれました。
その時に保護者から言われて助けになったのは、「大丈夫」という言葉だったとのことです。
これはHSCへの関わり方の大きなポイントだと思います。
「大丈夫」という声かけも、否定の意味で強く言う「大丈夫だから!」ではなく、不安を認めつつの共感的な「大丈夫」だったのだと思います。
「考えすぎ」「気にしすぎ」「強くならないと」ではなく、「大丈夫だよ」の一言が子どもの支えになるということですね。
また、自分自身の決断をいつも尊重してくれた、学校に行くのがしんどい時は「休んでいいよ」と言ってくれたとのことです。
この「休んでいいよ」の一言は親にとってとても勇気のいる一言ですが、緊張する人前で誠実に話してくれる姿を見ると、その一言がむしろ子どもを強くするのではないかと思いました。
子どもの将来への不安や焦りという、自分自身の気持ちとどう向き合うかが、保護者には重要だと感じます。
当事者としての学生の話は本当に参考になります。
人前で話すのはエネルギーを使うと思いますが、継続していきたいと思います。
後半はグループトークを行いました。
今回も3名の先生方にファシリテーターとしてご協力いただきました。
神戸教育短期大学 中塚志麻先生
産業医科大学産業保健学部看護学科 児玉豊彦先生
らんぷ・公認心理師 兒玉幸子先生
子どもの繊細さに親としてどこまで対応できるのか、学校園への行き渋りが出た時に親はどう対応すべきなのか、また学校は繊細さを持つ子どもにどのように関わっているのか、意見交換を行いました。
いつも話し合うには十分な時間が取れず、申し訳ありません。
また、同じHSCという共通のテーマで参加いただいていても、悩みや状況は多様です。
話すことで少しでも気持ちが楽になっていただければ幸いです。
次回は7月29日か30日を予定しています。
対面かオンラインか検討中で、いろいろな可能性を探っております。
2カ月前を目途に日時をアップしますので、しばらくお待ちください。
今年もよろしくお願いいたします。
松井学洋
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第1回~第5回